「中学英語をやり直せば英会話ができるようになる」という話を聞いて、本当だろうかと思ったことはありませんか。
中学の内容ならできそうな気がする一方で、「それだけで足りるの?」と不安になりますよね。
実際に教科書を開いても、あの頃の授業と同じやり方では話せる気がしない、という方も多いでしょう。
そこでこの記事では、中学英語のやり直しで英会話ができるのか、必要な範囲と「訳のまま覚えると話せない理由」についてまとめます。
この記事でわかること
- 中学英語だけで英会話がどこまでできるのか
- 英会話に必要な中学英語の範囲(時制・助動詞・前置詞・語順)
- 学校で習った「訳」のまま覚えると話せなくなる理由
- 学校文法と「話すための英文法」の違い
それでは詳しく見ていきましょう。
中学英語のやり直しだけで英会話はできるのでしょうか?
結論からお伝えすると、中学英語のやり直しだけで日常の英会話は十分にできます。
旅行先での買い物や道案内、自己紹介、仕事のあいさつといった会話は、ほとんどが中学英語の範囲で成り立つからです。
例えば、レストランで注文するときの Can I have this?(これをいただけますか)は、助動詞 can と中学1年の語順だけでできています。
道を聞かれて It’s near the station.(駅の近くです)と答えるのも、be動詞と前置詞だけですね。
英語を話す人同士の日常会話も、実は難しい構文より、短い文をテンポよくつなぐことで成り立っていると言われています。
つまり、高校で習う仮定法や複雑な関係詞を知らなくても、会話は始められるのです。
ただし、ここには一つ大切な条件があります。
それは、中学英語を「訳せる」状態ではなく「使える」状態にやり直すことです。
テストで満点が取れても、口から出てこなければ会話にはなりませんよね。
反対に、知っている範囲が中学英語だけでも、それがすぐ口に出せる形になっていれば、会話は進んでいきます。
相手も、こちらが流ちょうかどうかより、何を言いたいのかが伝わるかどうかを見ています。
短い文でも意味が通じれば、会話はきちんと成立するのです。
「中学レベルしかないから無理」と遠慮する必要はありません。
むしろ中学英語は、大人が英会話を始めるのにちょうどいい土台なのです。
では、その中学英語のどこまでをやり直せばいいのでしょうか。
次の見出しで、英会話に必要な範囲を整理します。
英会話に必要な中学英語の範囲はどこまででしょうか?
英会話に必要な中学英語の範囲は、大きく分けて「時制・助動詞・前置詞・語順」の4つです。
この4つを押さえれば、言いたいことの骨組みはほぼ作れるようになります。
時制は現在・過去・未来と「今している」の4つ
会話で使う時制は、現在形、過去形、未来の will、そして進行形の4つでほとんど足ります。
I work in Shizuoka.(静岡で働いています)、I went to Tokyo.(東京に行きました)のように、まずは自分のことを言える形から始めましょう。
助動詞は気持ちを伝える道具
can、will、must、have to、should といった助動詞は、「できる・するつもり・しなければ」といった気持ちを乗せる道具です。
動詞の前に置くだけで文の意味が変わるので、会話での使い勝手がとても良いですよ。
前置詞は場所と時間を表す要
on、in、at、to、for などの前置詞は、「どこで・いつ・誰に」を伝えるときに欠かせません。
短い単語ですが、ここを感覚でつかめると、会話の表現の幅が一気に広がります。
語順は「誰が・どうする・何を」の順番
そして一番大切なのが語順です。
英語は「誰が・どうする・何を・どこで・いつ」の順番で並べる言葉だと体で覚えると、長い文も自然に組み立てられるようになります。
こうして並べてみると、思ったより少ないと感じませんか。
英会話のやり直しは、範囲を絞るほど早く「話せた」という手応えにつながりますよ。
ところが、この4つを学校の授業と同じやり方で覚え直すと、同じ壁にぶつかります。
次の見出しでその理由を見ていきましょう。
なぜ学校で習った「訳」のまま覚えると話せないのでしょうか?
学校で習った「訳」のまま覚えると話せない一番の理由は、日本語の訳と英語の単語が一対一で対応していないからです。
例えば、学校では must も have to も「〜しなければならない」と習いましたよね。
しかし実際には、must は自分の内側から湧き上がる「絶対にやる」という気持ちを表します。
一方の have to は、仕事や規則など外の事情があって「やらなきゃ」という場面で使う言葉です。
同じ訳で覚えていると、どちらを使えばいいか迷ってしまい、結局どちらも口から出なくなってしまいます。
前置詞も同じです。
on を「〜の上に」と覚えていると、電気をつける turn on や、壁に掛かった絵の on the wall が説明できません。
本当の on は「ぴたっと接している」というイメージなので、机の上も、壁も、電気のスイッチも、すべて同じ感覚でつながるのです。
訳で覚えた知識を使って話そうとすると、頭の中で「日本語を作る→訳す→語順を並べ替える」という3段階の作業が必要になります。
この作業をしている数秒の間に、会話は次の話題へ進んでしまいますよね。
アメリカへバスケ留学をした受講生のUさんは、「英語への考え方が180度変わった。単語一つひとつにイメージがあり、語順が大切」と話してくれました。
訳からイメージへ切り替えることが、話せるようになる分かれ道なのですね。
では、イメージと語順から学ぶ「話すための英文法」は、学校文法と具体的に何が違うのでしょうか。
次の見出しで整理します。
「話すための英文法」と学校文法は何が違うのでしょうか?
「話すための英文法」と学校文法の違いは、ひとことで言えば「ゴールが訳すことか、話すことか」の違いです。
扱う内容は同じ中学英語でも、入り口と練習の仕方がまったく変わります。
| 学校文法 | 話すための英文法 | |
|---|---|---|
| ゴール | 英文を正しく訳す・テストで点を取る | 自分の言いたいことを英語で言う |
| 単語の覚え方 | 日本語の訳を暗記する | 単語が持つイメージを場面と一緒につかむ |
| 文法の覚え方 | 規則と例外を暗記する | 語順の型を声に出して体に入れる |
| 練習方法 | 和訳・穴埋め・並べ替え | 理論と例文で学び、問題で理解を確認し、声に出す |
学校文法では、「三単現のsを忘れたら減点」のように、間違えないことが重視されます。
話すための英文法では、まず伝わることを優先し、理論を例文で理解したうえで、問題を解いて納得できたかを確かめるのが特徴ですね。
例えば must と have to なら、訳を暗記するのではなく、「自分の内側からの絶対やる」と「外の事情でやらなきゃ」という気持ちの違いから入ります。
気持ちで覚えた言葉は、自分がその状況になったときに自然と口から出てくるものです。
もう一つの違いは、発音を一緒に学ぶかどうかです。
学校では発音を細かく直してもらう機会はほとんどありませんでしたが、話すための英文法では、覚えた文を自分の口で言えるところまでが学習に含まれます。
大人になってからでも発音は変えられます。
通じる音で言えるようになると、相手の反応が変わり、話す楽しさを実感しやすくなりますよ。
「もう一度文法書を最初から読み直す」のは、学校文法のやり直しです。
英会話が目的なら、同じ中学英語をイメージと語順から学び直す道を選んでみてください。
それでは最後に、この記事の内容を振り返っておきましょう。
まとめ
今回は、中学英語のやり直しで英会話ができるのか、必要な範囲と「訳のまま覚えると話せない理由」についてまとめました。
この記事の要点
- 日常の英会話は中学英語の範囲でほぼ成り立つが、「訳せる」ではなく「使える」形にやり直すことが条件
- 必要な範囲は時制・助動詞・前置詞・語順の4つで、特に語順が土台になる
- 学校の「訳」のままでは must と have to のような違いが分からず口から出ないため、単語のイメージと語順から学ぶ「話すための英文法」が近道
中学英語という土台はすでに持っているのですから、あとは覚え方を「話す用」に切り替えるだけです。
学校英語でつまずいた方向けに、日本人講師がマンツーマンで「話すための英文法」を教えるオンラインで完結やり直し英語の体験レッスンも行っています。
中学英語からの英会話を始めてみたい方は、お気軽にお問い合わせください。



