退職後の海外旅行を計画しているけれど、英語が不安でなかなか予約に踏み切れずにいませんか?
若い頃に習った英語はほとんど忘れてしまった、という方は本当に多いですよね。旅行会話の本を買っても、丸暗記は頭に残らないものです。
そこでこの記事では、シニア夫婦が海外旅行の前に準備したい英会話についてまとめます。
この記事でわかること
- 海外旅行の英会話を丸暗記ではなく「組み立てる」考え方
- 空港・ホテル・レストラン・道を聞く・困ったときの場面別の短い英文(例文8個)
- 出発の何ヶ月前から準備を始めればいいかの目安
- 夫婦で一緒に練習するときのコツ
それでは詳しく見ていきましょう。
海外旅行の英会話はシニアでも丸暗記しなくて大丈夫なの?
結論から言うと、丸暗記は必要ありません。必要なのは、単語を入れ替えるだけで使える「型」を3つほど持っておくことです。
旅行会話集を1冊まるごと覚えようとしても、本番で緊張すると最初の一言が出てきませんよね。
一方、「Can I have ~?(~をもらえますか)」「Where is ~?(~はどこですか)」「Could you ~?(~していただけますか)」の3つの型なら、空白に単語を入れるだけで文が完成します。
たとえば Can I have の後ろに water を入れれば水がもらえますし、a map を入れれば地図がもらえます。
覚えるのは型と、旅先で使いそうな名詞を20個ほどで十分でしょう。
名詞は、行き先の観光地や食べたい料理など、ご自身の旅行に出てくるものだけに絞ってください。使わない単語を覚える時間は、もったいないですからね。
大切なのは、英語は「誰が・どうする・何を」の語順さえ守れば通じる、という感覚をつかむことです。
難しい単語を知らなくても、語順が正しければ相手は意味をくみ取ってくれますよ。
学校で習った細かい文法は、旅行ではほとんど出番がありませんよね。「主語+動詞」の短い文を堂々と言えるほうが、よほど役に立ちますよ。
シニアの方は「正しく言わなければ」という意識が強い分、言葉が出にくくなりがちです。短くて単純な英文を良しとする考え方に切り替えてみてください。
それでは、具体的な場面ごとにどんな英文を組み立てればいいのか見ていきましょう。
空港やホテルではどんな英文を組み立てればいいの?
結論から言うと、空港とホテルは「場所を聞く」「お願いする」「予約を伝える」の3パターンでほぼ乗り切れます。
どちらも係の方は旅行者の英語に慣れているので、短い文でもしっかり聞き取ってくれますよ。
空港で使う英文の例
- Where is the check-in counter?(チェックインカウンターはどこですか)
- Can I have a window seat, please?(窓側の席をお願いできますか)
1つ目は Where is の型です。the check-in counter を the gate(搭乗口)や the restroom(お手洗い)に入れ替えれば、空港内のどこでも使えます。
2つ目は Can I have の型ですね。a window seat を an aisle seat(通路側)に変えるだけで、希望が伝えられます。
ホテルで使う英文の例
- I have a reservation under Tanaka.(田中の名前で予約しています)
under は「~の下に」と習いますが、イメージは「何かの下に収まっている」です。予約が「田中という名前の下に収まっている」と考えると、この使い方も自然に感じられますね。
部屋で困ったときは、Could you の型に clean the room(部屋を掃除する)や call a taxi(タクシーを呼ぶ)を入れれば、お願いが伝わります。
ご夫婦なら、空港は夫、ホテルは妻のように担当を分けると、それぞれが覚える量を減らせますよ。
次は、旅の楽しみであるレストランと、道に迷ったときの英文を見ていきましょう。
レストランや道を聞くときはどう言えばいいの?
結論から言うと、レストランは「指差し+ひと言」、道を聞くときは「Could you tell me ~?」の型があれば十分です。
メニューの単語をすべて読めなくても、おいしい食事にはたどり着けるので安心してください。
レストランで使う英文の例
- Can I have this one, please?(これをください)
- What do you recommend?(おすすめは何ですか)
4つ目は、メニューを指差しながら言えば確実に伝わる万能の一文です。this one を two of these(これを2つ)に変えれば、ご夫婦分の注文もできます。
5つ目は、店員さんとの会話が自然に生まれる魔法の質問ですね。答えが聞き取れなくても、指差しで「それをください」と続ければ大丈夫です。
道を聞くときに使う英文の例
- Could you tell me how to get to the station?(駅への行き方を教えていただけますか)
少し長く見えますが、Could you tell me(教えていただけますか)+how to get to(~への行き方)の組み合わせです。
the station を the museum(美術館)や this hotel(このホテル)に入れ替えれば、どこへでも応用できますよ。
道順の説明が聞き取れないときは、地図を見せて「Here?(ここですか)」と指差すだけでも会話は成り立ちます。
相手に通じた、という小さな成功体験が、旅の自信につながっていくでしょう。
最後に、万が一のときに自分たちを守る英文を確認しておきましょう。
困ったときはどんな一言があれば安心なの?
結論から言うと、「ゆっくり話してほしい」と「助けてほしい」の2つを言えれば、たいていの困りごとは乗り越えられます。
困ったときほど、長い文章を組み立てる余裕はなくなるものですよね。だからこそ、短い一言を体に染み込ませておく価値があります。
- Could you speak more slowly, please?(もう少しゆっくり話していただけますか)
- I lost my passport. Could you help me?(パスポートをなくしました。助けていただけますか)
7つ目は、相手の英語が速くて聞き取れないときの一言です。これを言えるだけで、会話の主導権が自分に戻ってきます。
相手は親切に言い直してくれることがほとんどなので、遠慮せずに使ってくださいね。
8つ目は、「困ったこと+Could you help me?」の形です。I lost の後ろを my wallet(財布)や my bag(かばん)に変えれば、ほかの紛失にも対応できます。
体調が悪いときは、I don’t feel well.(気分がよくありません)と伝えたうえで Could you help me? を続ければ大丈夫です。
困った場面では、きれいな英語よりも「伝えようとする姿勢」が相手を動かします。単語を並べるだけでも、必ず誰かが手を差し伸べてくれるでしょう。
では、こうした英文はいつから準備を始めればいいのでしょうか。次に目安を見ていきます。
海外旅行の英会話は出発の何ヶ月前から準備すればいいの?
結論から言うと、出発の3ヶ月前から始めるのが目安です。1日15分でも、3ヶ月あれば旅行に必要な型は十分に身につきます。
直前に詰め込むより、少しずつ口に慣らしていくほうが、本番で言葉が出やすくなりますよ。
3ヶ月前は型と発音に集中する
最初の1ヶ月は、Can I have・Where is・Could you の3つの型を、声に出して言えるようにします。
このとき発音も一緒に直しておくと、通じる確率がぐっと上がります。大人になってからでも、発音は確実に変わりますね。
2ヶ月前は場面別に単語を入れ替える
次の1ヶ月は、空港・ホテル・レストランなど、実際の旅程に合わせて型に入れる単語を決めていきます。
行き先の地名や食べたい料理など、自分たちの旅行に出てくる単語だけを集めれば、覚える量は最小限で済むでしょう。
1ヶ月前は夫婦で役割を決めて練習する
最後の1ヶ月は、一方が店員役、もう一方が客役になって、実際の場面を声に出して練習します。
ご夫婦で一緒に学ぶと、旅先でもお互いにフォローし合えるので、心強さがまったく違いますよ。
どちらかが言葉に詰まっても、もう一方が続きを引き取れる。この安心感があるだけで、本番での緊張はかなり和らぎます。
練習の場面は、実際の旅程に沿って「空港に着いた」「ホテルに入った」と順番に進めると、覚えやすいですね。
独学で発音の確認が難しい場合は、日本人講師に型と発音をまとめて見てもらうのも一つの方法でしょう。
それでは、ここまでの内容をまとめます。
まとめ
今回は、シニア夫婦が海外旅行の前に準備したい英会話についてまとめました。
この記事の要点
- 海外旅行の英会話は丸暗記ではなく、Can I have・Where is・Could you の3つの型に単語を入れ替えて組み立てる
- 空港・ホテル・レストラン・道を聞く・困ったときの8つの例文を押さえれば、たいていの場面に対応できる
- 準備は出発の3ヶ月前から、型と発音→場面別の単語→夫婦でのロールプレイの順で進める
「英語が苦手だから」と旅行をあきらめるのは、もったいないことです。短い英文を組み立てる力さえあれば、旅の景色はずっと広がりますよ。
学校英語でつまずいた方向けに、日本人講師がマンツーマンで型と発音から教えるオンラインで完結やり直し英語の体験レッスンも行っています。旅行前の短期間のご相談もお気軽にどうぞ。

