海外移住を考え始めたものの、英語がどのくらいできれば暮らせるのか不安になっていませんか?
「ペラペラにならないと無理」と思い込んで、一歩を踏み出せずにいる方は多いですよね。学校英語でつまずいた記憶があると、なおさら自信が持てないものです。
そこでこの記事では、海外移住の前に英語がどのくらい必要なのかについてまとめます。
この記事でわかること
- 買い物・病院・学校・役所で本当に使う英語のレベル
- 英語が完璧でなくても海外で暮らせる理由
- それでも「組み立てて話せる」最低限の型が必要な理由
- 出発前にできる英語の準備
なお、セブンシーズの講師の七瀬は、2018年から2020年にかけてフィリピン・セブ島で親子留学専門校の立ち上げに関わり、当時5歳と3歳の息子2人と移住しました。その経験も交えてお伝えします。
それでは詳しく見ていきましょう。
海外移住の生活で本当に使う英語はどのくらいのレベルなの?
結論から言うと、中学英語の範囲で短い文を組み立てられれば、日常生活の大半は回ります。
「海外移住に英語はどのくらい必要か」と聞かれたとき、多くの経験者が「思ったより少ない」と答えるのはこのためですね。
買い物はほとんど英語がいらない
スーパーやショッピングモールでは、商品を手に取ってレジに並ぶだけで買い物が完了します。
必要なのは、Do you have ~?(~はありますか)と How much is this?(いくらですか)くらいでしょう。
病院は「いつから・どこが・どう」を言えれば伝わる
病院では、I have a headache.(頭が痛いです)のように「I have +症状」と、since yesterday(昨日から)のような時期を添えれば、医師は理解してくれます。
子どもの受診なら、My son has a fever.(息子が熱を出しています)のように主語を変えるだけです。
学校と役所は「聞き返す」と「書類を指す」が中心
学校では、先生とのやり取りやお便りの読み取りが主な場面です。Could you say that again?(もう一度言っていただけますか)が言えれば、会話は止まりません。
役所では、Which form do I need?(どの用紙が必要ですか)と聞いて、書類を指差しながら進めれば手続きはできます。
講師の七瀬がセブ島で子どもの入学手続きや通院をしたときも、使ったのは難しい表現ではなく、こうした短い文の組み合わせだったそうです。
では、なぜ完璧でなくても暮らしていけるのでしょうか。次の見出しで理由を見ていきましょう。
英語が完璧でなくても海外で暮らせるのはなぜ?
結論から言うと、相手も完璧な英語を求めていないうえ、生活の場面は毎日ほぼ同じことの繰り返しだからです。
日本にいると「間違えたら恥ずかしい」と感じますが、現地ではその感覚そのものが薄れていきますよ。
英語を母語としない人が世界にはたくさんいる
海外で出会う人の多くは、英語を第二言語として使っています。
お互いに「通じればいい」という前提で話すので、文法の細かい間違いを気にする人はほとんどいません。むしろ、堂々と話す人のほうが会話は弾みます。
セブ島でも、現地の方は日本人の英語に慣れていて、ゆっくり話したり言い換えたりしてくれる場面が多かったと七瀬は話しています。
生活の場面は繰り返しなので自然に覚える
毎日行くスーパー、毎週顔を合わせる学校の先生、毎月の支払い。生活の英語は、同じ場面が何度も訪れます。
最初は辞書を引きながらだった一言も、3回目には自然に口から出てくるようになるでしょう。
「今日はこの一言が言えた」という小さな成功を重ねるうちに、英語への苦手意識は少しずつ薄れていきます。
身振りや翻訳アプリも立派な手段
指差し、身振り、スマホの翻訳アプリは、現地の人も普通に使っています。
「英語だけで乗り切らなければ」と気負わず、使えるものはすべて使う。この割り切りができると、海外移住のハードルはぐっと下がりますね。
ただし、「完璧でなくていい」と「準備しなくていい」は違います。次は、それでも必要な最低限の型についてお話しします。
それでも「組み立てて話せる」型が必要なのはなぜ?
結論から言うと、本当に困ったときは翻訳アプリを開く余裕がなく、自分の口で短い文を組み立てるしかないからです。
子どもが急に体調を崩したとき、道で声をかけられたとき、スマホを取り出して入力している時間はありませんよね。
単語の丸暗記では文にならない
単語をいくら覚えても、「誰が・どうする・何を」という語順に乗せられなければ、相手には伝わりません。
逆に、語順さえ身についていれば、知っている単語が少なくても文は作れます。これが「組み立てて話せる」型の正体です。
単語のイメージが分かると応用が利く
たとえば at は、地図にピンを刺すような「点」のイメージです。
だから at the hospital(病院で)も at 3 o’clock(3時に)も、同じ at で表せます。「~で」「~に」と訳で覚えるより、ずっと使い回しが利きますね。
こうしたイメージで単語をつかんでおくと、現地で初めて出会う場面でも、手持ちの単語で文を組み立てられるようになります。
学校で「〜の上に」「〜しなければならない」と訳で覚えてきた方ほど、この違いに驚かれますね。
聞き返せる力が生活を守る
型の中でも特に大切なのが、「もう一度お願いします」「ゆっくり話してください」と聞き返す一言です。
七瀬がセブ島で暮らした経験でも、分からないまま頷いてしまうのが一番のトラブルの元で、聞き返せる人ほど安心して生活できていたそうです。
それでは、この型を出発前にどう準備すればいいのか、最後に見ていきましょう。
海外移住の前にできる英語の準備は何から始めればいいの?
結論から言うと、出発の3〜6ヶ月前から「語順と単語のイメージ」「発音」「自分用の場面別フレーズ」の3つを準備するのがおすすめです。
引っ越しやビザの手続きで忙しい時期だからこそ、やることを絞ったほうが続きますよ。
語順と単語のイメージを先に身につける
最初の1〜2ヶ月は、中学英語の範囲で「組み立てる」練習に集中します。文法書を暗記し直すのではなく、イメージと語順で理解し、例文を声に出して確認する流れが近道です。
発音を直して「通じる確率」を上げる
短い文でも、発音が原因で聞き返されると自信を失いやすいものです。
大人になってからでも発音は確実に変わるので、出発前に見てもらっておくと現地でのストレスが減るでしょう。
特に、日本語にない音や語尾の子音を意識するだけで、通じ方が変わる方は多いです。
自分の生活に合わせた場面別フレーズを作る
家族構成、子どもの学校、持病の有無、住む予定の地域によって、必要な英文は人それぞれです。
「自己紹介」「病院で症状を伝える」「学校の先生に質問する」など、自分たちが実際に遭遇しそうな場面だけに絞って、型に当てはめた文を用意しておきましょう。
ご家族で移住する場合は、お子さんの英語準備や現地の学校選びも同時に進めることになります。留学・移住相談では、セブ島での生活経験をもとに個別にご相談いただけますよ。
それでは、ここまでの内容をまとめます。
まとめ
今回は、海外移住の前に英語がどのくらい必要なのかについてまとめました。
この記事の要点
- 買い物・病院・学校・役所で使う英語は、中学英語の範囲で短い文を組み立てられれば足りる
- 相手も完璧を求めておらず、生活の場面は繰り返しなので、英語が完璧でなくても暮らせる
- ただし困ったときに自分の口で話せるよう、語順と単語のイメージという「型」と発音は出発前に準備しておく
「どのくらい必要か」と悩むより、「短い文を組み立てて、聞き返せる」状態を目指すほうが、海外移住への不安はずっと小さくなります。
学校英語でつまずいた方向けに、日本人講師がマンツーマンで語順とイメージから教えるオンラインで完結やり直し英語の体験レッスンも行っています。移住前の準備としてもご活用ください。

